【醸造1周年!】ガハハビール、ブルー居酒屋の昼下がり。


江東区初のブルワリー(ビール醸造所)として、昨年オープンしたガハハビール。
団地ど真ん中のロケーションにもかかわらず、昼に夜にお店を訪れる沢山のお客さま。
その魅力を探るべく、土曜のまさにビール日和な午後、お店を訪ねてみました。
「いらっしゃいませ!」オーナー兼ブルワー(ビール職人)の馬場さんの元気な声に迎えられます。
(聞き手: 村上ハルミ / 鮮魚村上)

(村上)-9月には醸造1周年 を迎えられました。おめでとうございます。自家製ビールは昨年9月に開栓でしたけど、6月にプレオープンしてたんでしたね。

(馬場)そうです。1月に店舗を契約し、まず酒類等製造免許の申請をしました。免許が発行されるためには、醸造する場所と設備を備えていることが条件なんですね。なので、醸造ができるようになるまでの一定期間、家賃をただ払い続けることになるとは覚悟していたんです。

- 店に来て外壁塗ったりしてましたよね。

免許が発行されるまで時間もあるし、棚とかつけたりしてましたね。

- お店って開店するまでが一番楽しいよね。

本当ですか? いや、自分はそんなこと無かったですよ。お客さんに喜んでもらえるビールが作れるかどうか、不安でいっぱいでした。免許もなかなか発行されませんでしたし…。本当は免許が下りるタイミングでオープンしたかったんですが、このまま待っていてもと、6月にランチのみ営業を開始しました。免許が発行されたのは8月でした。長かったですね…(遠い目)。

- 営業開始から自家製ビールの提供が出来なかったのは残念だったでしょうね。でもマスターは調理の経験も豊富だから、料理でもファンがつくなと、ちょっと自信もあったでしょう?

ガハハ(以降、(笑)←マスターの笑いはいつも「ガハハ」なんです)。
そうですねえ…。開業する前からブルワリーのほか、飲食店でも修行してましたし、今出しているようなメニューは自分が心をこめて作るビールと一緒に提供したいなという想いはありました。

- ここに来ると、築地の有名な食堂、東都グリルを連想するんですよね。食事もうまくて、朝から飲めて、魚河岸で働く人、近隣のサラリーマン、近くに住んでるお年寄りに観光客と、築地の中から外から人が集まってきて食事している。

いいですねぇ、そんな感じの店。うん。

- ここはブルーパブ(注: 店内でビールを醸造し提供するパブ)じゃなくてブルー居酒屋なんですもんね。何か特別な意味が?

ブルーパブは沢山あるけど、ブルー居酒屋は日本初だからです(笑)。日本初、いいなと思って。
おつまみをとったり、シメにカレーを食べたり。魚料理も出しているので、ちょっとお酒に切り替えたいなとか、柔軟なお店でいたいなというのもあります。

- ガハハビールって名前はマスターの笑い声からだというのは既に知られてますけど(笑)、正式な店名の横十間川酒造というのはどうして?

地域に根付いたブルワリーを目指しているので、というとカッコ良すぎますね(笑)。地元出身ですから、何か近くにあるものと考えました。店名に「酒造」は絶対つけたかったんですよね。ハクがつくじゃないですか(笑)。
でもね、来店されたお客さまの中には、醸造会社の飲食部門と思う方もいるんですよね。この前も「今度行ってみたいんだけど、横十間川酒造って会社どこにあるの」と聞かれ、「いやここです」と(笑)。

- マスターも愛されキャラだけど、お店を手伝っているお母さんの存在も大きいですよね。アットホームな雰囲気のこのお店には欠かせないんじゃないかと。

(笑)。よく喧嘩してますけどね実は。でもそれって幸せなことかもしれませんね。ずっと協力してくれている家族には感謝しています。って、こんな(記事に掲載された)時しか言えませんけどね(笑)。

なんてお話をしながらいただいたランチの日替わり定食900円は、おかず二品にサラダ、小鉢つき。ライスまたはビールが選べます。

ここの自家製ビール、ネーミングもユニーク。価格も良心的。飲み比べできる3種セットもありますよ。

中休み無しの通し営業。団地の日常を窓から眺めながらの昼飲み、極楽です!(ああ、店に帰りたくない…。)

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